あなたは膝の痛みで病院に行って、こんな体操を指導されていませんか?
これは変形性膝関節症と診断されると、ほとんどの方が病院で教わる体操です。
このような体操は逆に痛みを強くさせてしまうことがあります。
この図の体操は太腿の前側にある大腿四頭筋という筋肉を鍛えるための体操になります。
大腿四頭筋は膝を伸ばす筋肉で、大腿直筋、外側広筋、内側広筋、中間広筋の4つの筋肉で構成されています。
膝を支えるために重要な筋肉ではああるのですが、そのうちの内側広筋という筋肉は膝を真っ直ぐにした状態で膝をロックするための筋肉です。
その筋肉が弱くなってしまいやすいため、上記のようなトレーニングを指導されます。
え?それで合ってるんじゃないの?
と思うと思いますが、
実は内側広筋という筋肉は大内転筋という筋肉と起始しています。
大内転筋という筋肉が弱くなってしまうと、内側広筋も一緒に働きづらくなってしまうため、いくら上記のようなトレーニングをしたところで、内側広筋は強くなっていきません。むしろお皿周囲の負荷が強くなってしまい、痛みを作ってしまう恐れもあります。
それでは何すりゃいいの?とおもうと思います。
当院ではまず痛みの原因を探して個々に対応してはいますが、膝痛の方で共通するのが、大内転筋と内側ハムストリングスという筋肉が弱くなっていることが多いです。
今回はその大内転筋と内側ハムストリングスの体操をお伝えします。