ヘルニアと診断された方の、腰痛の原因は2つ
ヘルニアもどき
正式には「腰椎椎間板ヘルニア」といいます。当院には「座っていると腰に痛みが出る」「歩くのがきつい」など様々なヘルニアの方が来られますが、一番多い例をお話しします。
整形外科にいってレントゲンの検査を行い、「背骨の腰の関節が狭くなっているのでヘルニアです」と言われた場合、要注意です!
あなたの痛いところは腰だけですか?
もしそうなのであれば、あなたの症状はヘルニアでない可能性が高いです。
腰が痛いからヘルニア
これは大きな間違いです。
ヘルニアの症状は下肢の痛み、シビレ、筋力・感覚の低下などであって、腰に痛みが出るという場合、別の原因が考えられます。
MRI検査でヘルニアがある、だから腰痛があるのは「ヘルニアのせい」「ヘルニアが原因」というのは大きな間違いです。
画像検査でヘルニアがあり、徒手検査がヘルニアによる神経症状が一致して、初めてヘルニアの症状が出ているということです。
それを表している以下の研究があります。
1995年、カナダBoosらの研究で腰痛学会にてvolvo賞受賞論文
ヘルニアと診断された腰痛のある患者46名と年齢・性別・職業などを一致させた腰に痛みのない健常者46名のMRIを撮影。研究内容を知らない医師2名に画像を確認してもらうという実験を行った。
その結果…痛みのない健常者の75%にヘルニアが見つかった。
つまり、ヘルニア持ちの75%の人にとって、ヘルニアが痛みや痺れの原因ではないということである。
この研究結果から、あなたにお伝えしたいことは「ヘルニア以外の他に原因がある」ということです。
整形外科で画像診断のみでヘルニアと告げられ、多くの神経痛のお薬を内服したり、腰に電気をあてたり、腰を引っ張ったり、施術を受けているのにも関わらず、改善に向かっていない、そんなあなたは他に痛みの原因が隠れている「ヘルニアもどき」の可能性が高いからです。
身体の筋肉のバランスが崩れたことにより、結果的にヘルニアの症状が出てしまう「ヘルニアもどき」の場合、痛み止めやブロック注射、電気や痛いところへのマッサージ、手術をしたとしても改善することは難しく、それはあなたに本当にあった改善方法ではない可能性があります。
まずヘルニアなのか、ヘルニアもどきなのか?を専門家である当院で見極める必要があります。
本物のヘルニア
椎間板ヘルニアは、神経症状がお尻やふくらはぎ、足に出ていて、改善しないのであれば、施術法があなたに合っていないことが考えられます。
あなたにとって必要なのは、神経の炎症を一時的に麻痺させるブロック注射や、痛みを抑えるロキソニン、神経の興奮を抑えるリリカといった薬ではなく、ヘルニアを起こした本当の原因を根本的に改善することかもしれません。
当院には整形外科での対症療法では改善ができなかったというお客様が多く来院し、多数の喜びの声をいただいています。
ヘルニアの症状
お尻から太ももにかけて痛みやシビレがあり、体幹の前屈や回旋などの動作で痛みが増強する
腰の背骨と背骨の間には、クッションの役割をしている椎間板があります。その椎間板に偏った圧力がかかり、椎間板の中にある髄核が飛び出てしまい、その飛び出た髄核が脊髄神経に触れてしまいます。
そこに炎症が起きてしまうことで、お尻から下肢にかけて疼痛、シビレをきたしてしまいます。
さらに体幹を前屈させたり回旋させる動作を行うことで、更に神経を刺激するので、下肢の症状が増強してしまいます。
筋力低下により足首や足の指に力が入らず、関節の曲げ伸ばしができない
足首や足の指の曲げ伸ばしなどの動作は、腰椎から出ている神経の支配により、それが筋肉に伝わることで力を入れることができるのですが、ヘルニアの場合は神経が炎症を起こすことで足の筋肉に力が入らず、上記のような動作をすることができなくなっています。
腰椎の中でも、どの位置でヘルニアが起こっているかにより神経が支配している場所がそれぞれ違うため、筋力低下の場所により、どこで起きたヘルニアが症状の原因になっているのか見極めることが重要です。
膀胱直腸障害により頻尿、尿もれ、残尿感、排便しづらいなどの症状
腰椎から出た神経は膀胱や直腸にもつながっており、排尿や排便も腰椎から出る神経が正常に伝達することで行うことができます。
しかし、ヘルニアで神経が圧迫された場合は、神経がうまく伝わらず、尿や便を我慢することができなくなるため、頻尿や尿漏れ、残尿感や排便できないなどの膀胱直腸障害を引き起こします。
ヘルニアは症状の見極めが非常に難しく、正しい知識と豊富な経験が必要不可欠です。
他院で肉離れや坐骨神経痛、筋肉痛など見逃されて当院に来院される方がいらっしゃいます。
- 片足に体重をかけると痛みが走る
- 寝ているときに太ももに痛みが走る
- 椅子に座っていると太ももが痺れてくる
- 足を動かすとふくらはぎがひきつる
- 腰から足が痛く眠れない
このような症状が出ていればヘルニアの症状が既にでている可能性があります。
たとえ症状が軽度であっても炎症が大きくなれば、激痛に代わってしまう可能性もありますので、一度専門家のカウンセリングを受けておくことをお勧めします。
ヘルニアの原因
ヘルニアとは、ラテン語で「脱出、突出」という意味です。背骨のうち、腰の部分を腰椎と呼びます。
腰椎と腰椎の間には、椎間板と呼ばれるクッションの役割をしているものがあります。椎間板の中には髄核と呼ばれるゼリー状のものがあるのですが、椎間板が破れてしまい、中の髄核が飛び出てしまっている状態、これをヘルニアと呼びます。
そして飛び出た髄核はそこを通る神経を圧迫します。圧迫して神経が炎症を起こすことにより、圧迫部分の神経の先の支配領域に疼痛、痺れ、筋力低下などの症状を引き起こします。
ではなぜ、検査をしてヘルニアの人は全体の7割もいるのに、実際に症状が出ている人はほんの一部なのでしょうか?
それは身体の歪みにありました。つまり、ただの検査でヘルニアがあるだけでは症状は出ません。
「ヘルニア+身体の歪み」がある場合に圧迫された神経が炎症を起こしてしまうのです。
身体の歪みは以下のものが原因で引き起こされます。
悪い姿勢
普段から猫背や反り腰の姿勢で生活し、左右どちらかにばかり重心をかけて生活されている方は縮んでしまう筋肉と常に伸ばし続けられている筋肉に分かれます。これにより身体はバランスを崩し、関節が歪む原因となります。
筋力の低下
腰部分は主におなかの筋肉の深い部分や、骨盤の周りの筋肉、背中の筋肉で支えられて安定しているのですが、筋肉が低下してしまうことで腰部分が安定できない状態になり、結果、身体の歪みへとつながってしまいます。
腰部分が安定できなくなり、さらに縮んだ筋肉が腰椎を引っ張ってしまうことでヘルニアの部分が圧迫した神経に炎症を引き起こしてしまうというわけです。
動く関節・支える関節
人間の身体には大まかに2つの働きを持った関節があります。それは動く関節と支える関節です。
- 動く関節:上部頚椎、胸椎、肩甲骨、股関節、足関節
- 支える関節:下部頚椎、腰椎、膝関節
当院での改善方法
当院では前述でお伝えした本当の原因である「身体の歪み」に対して的確なアプローチをしていきます。身体の歪みから引き起こされているヘルニアの症状というのは、一人ひとり違うため、原因をしっかりと見極めていきます。
的確に身体の状態を検査させていただき、状態を把握させてもらった上で、施術前の説明に入ります。あなたに痛みの出ている原因を明確に伝え、十分にご理解いただきます。
自分自身で痛みの原因を理解していただくことで改善へのイメージもわくことができるので、安心して施術を受けていただけます。
また、当院では施術後のアフターケアに力を入れています。理由は、施術を受ける時間よりも、それ以外の時間のほうがはるかに長く重要だからです。
日常生活の中で一日でも早く症状を改善していただくために、日常生活の中で気をつけて欲しい身体の使い方やストレッチ、トレーニングなどを明確にお伝えさせていただきくことで、早期改善を目指し、自身で痛みを管理することができます。
痛みのない生活に一刻も早く戻っていただくためにも、当院はあなたのお力になれることをお約束します。